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2008年3月31日

『おもてなしの経営学アップルがソニーを超えた理由』中島聡(著)

『おもてなしの経営学アップルがソニーを超えた理由』中島聡(著)
『おもてなしの経営学アップルがソニーを超えた理由』中島聡(著)


本書では、ユーザーエクスペリエンスを、“おもてなし”としています。

ここら辺の話は、本書を読んでもらうとして、個人的には、アップルがソニーを超えた理由を知りたかったりします。


たしかに、最近のアップルとソニーは好対照に見えます。


iPod、iPhoneなど、ヒット商品を発売しているアップル。

いまいちパッとしないソニー。


このあたりの理由を知りたいところです。


結局のところは、出井氏を中心とするスーツ族(ソニー内部では「文官」と呼ばれていたそうである)が久夛良木氏を代表するギーク族(もしくは「技官」)の心をつかむことができず、せっかく出井氏が持っていたビジョンを実行することができなかった、というのが私なりの解釈である。
(p.042)

スーツのビジョンをギークが実行できなかったから、ということです。

ここら辺の議論は、さらに、以下のブログ記事を読むとわかりやすいかもしれません。

ソニーの「イノベーションのジレンマ」について一言

「おもてなしの経営学」:ソニーのエンジニアの名誉のために一言 ([の] のまのしわざ)


何故SONYの経営はiPodを創れなかったか - 雑種路線でいこう


たしかに、結局、そういう結論になってしまうのかなと思うのですが、どうもそれだけではないような気もします。

顧客、ユーザーの心のつかみ方が違うのかなと思います。


どちらも、ユーザー重視の企業とは感じません。


ただ、そこにも違いがあるように感じます。


新しさや機能・スペックでアピールするソニー。
ユーザエクスペリエンスやデザインでアピールするアップル。


完全にこうなっているというわけでないですが、こういった違いを感じます。


最近のソニーの製品、一つひとつは、悪くないように感じます。

PSPやサイバーショットなど、おもしろいと感じる機能などもあります。

ただ、統一感はあまり感じません。


ああ、これはソニーの製品だ、という感じがする、象徴するようなものがないというのでしょうか。

それに比べると、アップルの製品は、数が少ないからでしょうか、ジョブズ氏が、コントロールしているからでしょうか、統一感というか、同じ会社がつくっているという感じが使っているとします。

それが、UIによるものなのか、デザインによるものなのか、コンセプトによるものなのか。


目指すものが共有されている、もしくは、表面上には、表われてきていることが重要なのでしょう。

これを実現するには、社長やCEOが重要なのか、チーフ・おもてなし・オフィサーでもつくるとよいのか、わかりませんが。

ここまで書いてきて、結局、ソニーは、これからどうしたら良いのか。

統一感とインパクトのある商品をつくること、という結論になってしまいそうです。


iPodは、アップルを象徴する商品のようになっていると思います。

これから、iPhoneがそれに代わるのかわかりませんが、ウォークマンが、ソニーの象徴のような商品だったように、そういう商品が必要なのでしょう。


でも、こんなことは、わかりきっていることでしょうね。

実際に、それを実現するには、どうしたらよいか。


それが、むずかしいから、どの企業も苦労しているわけですし。


本書は、といったことを、考えたりした本でした。


ものづくりやIT、ウェブ関連に興味がある方が、読まれると良いと思います。

頭に刺激を得ることができるはずです。

『おもてなしの経営学アップルがソニーを超えた理由』中島聡(著)
『おもてなしの経営学アップルがソニーを超えた理由』中島聡(著)

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